こんにちは。もとちかです。
今回は焼肉屋の闇について暴露したいと思います。その中でも顕著なのが、ロースという部位です。焼肉屋でロースを頼んだことのある人がほとんどではないでしょうか?
実はこれ!本物のロースではない店が多いです。
焼肉屋のロースの本当の姿
結論からお話ししましょう。
「ロース」という商品は「もも肉」であることが多いです。
まあこれだけ言ってもわからないという人にはわからないかもしれません。
ということでロースって一体何?もも肉って一体何?ということを解説していきます。
ロースとは
ロースとは、部位でいうと「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」のことをいいます。
これら3つの部位は肉の中でもかなり高級な部位になります。
その中で店によっては・・・【ロース¥490】みたいな店がありますが、その値段では本来出せるものではありません。大体の焼肉屋さんは一人前80g〜100gのところが多いんです。
それを頭に置いて、ロースの中でも肩ロースが一番安価ですが、
安くても100gあたり300円〜という仕入れ値が多いです。
ということは原価でいうと240円〜300円は少なくてもするということになりますね。仮に240円で仕入れられたとしても、原価率は50%にもなるわけです。そんな原価率をかけている店はほとんど存在しません。
ましたや、2000〜2500円くらいの食べ放題に入っているということなんてありえないわけです。
チェーン店なんかは1頭買いしたり、牧場ごと取引している店もありますが、それにしても安売りするような部位ではないです。
もも肉とは
もも肉はその名の通り脚のももの肉です。脚なので筋肉が発達して、赤みが多い部分です。
その中でも脂のある部分も中にはありますが、希少部位なので人気メニューになったら仕入れが追いつかなくなってしまいます。
ロースといえば脂身が少なく赤みっぽい肉だよね?と思っている人も多いかもしれませんが、それはおそらくもも肉です。
もも肉が美味しいとかまずいとか言っているわけではなくて、ただ「ロース」と「もも肉」は違うということを認識していただきたいのです。
ではなぜこのような「もも肉」を「ロース」として出すようになってしまったんでしょうか?
「もも肉」が「ロース」として売り出されている理由
これはズバリ利益を確保するためです。
誰かが最初にロースという名前で安価なもも肉を売っちゃえとなってしまい、それがだんだん広まっていってしまったんです。
店側になれば、儲けたいからロースといって、もも肉を出している店があるならうちもそれでいいやと思う人がいてもおかしくないと思います。
そんなこんなで昨今では「ロース」=「赤みっぽい肉」というイメージが世間の皆さんに広まってしまいました。
赤みっぽい肉ならどこの部位でもいいっちゃ言い訳ですね。
ですが、ここ数年、景品表示法の観点から指導が入るようになりました。
当たり前ですよね。遅すぎるくらいです。
ロースの現在
今となっては大きなチェーン店に指導が入り、ロースという商品は少なくなっていると思います。
ですが、それならとチェーン店も対抗します。
「ファミリーロース」とか「〜ロース」という名前で売り出しています。
これは当店の独自の商品名という扱いにしているのでしょう。
決して景品表示法のいう「ロース」ではなくて、当店がつけた商品名です。ということが言いたいんだと思います。
ですからこれには注意してください。それはおそらく「ロース」ではなく他の安価な部位です。
店側からすればお客さんを騙しているわけではないという認識だと思います。でも間違いやすいに決まっている。と私は思います。
まだまだ小さな飲食店は指導が入っていないと思いますので、普通に「ロース」といって違う部位を出している店もあると思います。
もちろん私の焼肉店ではロースをそもそも置いていません。「もも」という商品でしっかり美味しいもも肉を提供しています。
まとめ
「ロース」と「もも肉」は全然違う部位です。
まあでも正直、「美味いと思えばなんでもいい」という人も多いと思います。
僕もその気持ちはわかりますが、もしこれを見ている焼肉屋さんがあったら親切にお客さんが勘違いしないような商品名にしてもらいたいなと思います。
それでは。