飲食店

飲食店開業するための資金はいくらなのか。安く開業する方法教えます

これから飲食店で起業してみたいと思っている方、

起業してみたいけどお金がないと思っている方、

お金はあるけど起業の仕方がわからない方など『起業する上でのお金の話を教えてほしい』

という方に教えて行きます。

飲食店開業するための資金はいくらなのか。『そもそも開業資金っているの?』

答えは30万〜2000万!つまり少なくとも多少は必要!

ざっくりいうとこんな感じになります。何屋さんをしたいのか、どこでやりたいのか、居抜きなのか、スケルトンなのかで変わってきます。

飲食店開業資金の内訳

まずはどの飲食店でも共通の資金がありますのでご紹介して行きます。

・物件取得費用・・・物件を契約するための費用

保証金など。(アパートの敷金、礼金みたいなもの)

・店舗設備費用・・・内装工事、外装工事、備品(イス、テーブルなど)、厨房機器(エアコン、冷蔵庫など)、什器(お皿、コップなど)

・店舗運転資金・・・営業を維持していくための費用(開店してすぐに売上がない場合の経営者の生活費や雇用者の人件費や材料仕入れ業者に払うもの)

以上の3つが挙げられます。

それでは、これら3つがどのようにかかってくるかを例をあげて解説して行きます。

とその前に・・・・・・・

飲食店開業は居抜きかスケルトンか

飲食店開業みたいな本を読むと大体この2つの始め方がありますとか書いてありますが、断言します!!!

確実に居抜きです!!

なぜかというところですが、まず第一に開業費用がぐっと抑えられるケースが多いです。そして、そんな物件が世の中ゴロゴロしています。

単純に居抜き物件がその辺にあるのに、スケルトンの物件をいちいち最初から設備整えるのははっきりいってかなり無駄です。

だから飲食店開業は居抜き1本と考えてください。そもそもスケルトンの物件を何千万かけて開業できる人は世の中ほとんどいないと思います。

それでは飲食店開業例を見て行きましょう。

飲食店開業費用 3店舗比較(居抜き物件)

A店:ラーメン店 25坪30席

物件取得費用:120万円

店舗設備費用:600万円

店舗運転資金:200万円

これはよくある本に載っているような物件ですね。

物件取得費用は家賃20万円として6ヶ月分の保証金をを払っています。

設備に関しては、新たに冷蔵庫や製氷機、エアコン、客席内装工事、トイレを和式⇨洋式、店名看板、メイン料理の看板などで合計600万円

店舗運転資金は1ヶ月30万円くらいの余裕金と考えて約6ヶ月でだいたい200万円

合計開業費用:920万円

このような条件の物件をよく本で紹介しています。つまりこのくらいで開業している人が多いということ!

それでは2つ目の店舗を見て行きましょう。

B店:カフェ 40坪40席

物件取得費用:180万円

店舗設備費用:1200万円

店舗運転資金:250万円

物件取得費用は家賃30万円✖️6ヶ月分で180万円

店舗設備はカフェというとおしゃれなイメージ、おしゃれな家具、外装、内装などかかる傾向にあるので、かなりお金をかけている物件です。

運転資金は店舗が広く、雇用の人数も増えるため一月40万円と考えて約6ヶ月分で250万円です。

この物件はカフェ経営の本なんかによく載っているかもしれません。カフェというとこんなイメージを持つ経営者さんや一般人の方も多いかと思います。

最後の店舗も見てみましょう。

C店:居酒屋:15坪13席

物件取得費用:21万円

店舗設備費用:50万円

運転資金:10万円

物件取得費用は家賃7万円として、3ヶ月分でいいという大家さんにより、21万円

設備費用は前の店のものをほとんどそのまま使って買い足すものはちょっとした皿や鍋などで50万円

運転資金は経営者のみでの営業と考えて無くてもいいと考えたが、一応10万円

こんな物件あるかよ!と思った方も多いと思います。でも実際には存在しています。しかもかなりの数です。

3店舗比較しながら見て行きましょう

それではまず物件取得費用ですが、これは不動産または大家さんによってかなり変動があります。

一般的には6ヶ月分くらいと言われていますが、そうじゃない物件も数多く存在しています。この点に関して不動産のネット情報を見たり、直接不動産に行ってみて、情報を強いれてくればわかることだと思います。ですが、不動産というものは流動的なものです。毎日変わるものなので、毎日見るのもとてもいいことだと思います。

基本的に不動産や大家さんは家賃✖️数ヶ月分という考え方をしているので 家賃が高い=物件取得費用も高いと思っていいと思います。

そして小さな物件ほど大家さんがカネカネという気持ちでない人が多いです。やはり大きな物件だと維持費もかかるので、そう簡単に安売りできない現状があるのです。ですので小さな物件の方が交渉も効きやすい可能性もあります。

ですので、その物件の大家さん、不動産屋さんは非常に重要なものとなってきます。

ほとんどが不動産屋が仲介していると思うので、ここで一つポイントを教えます!

不動産屋は基本的に大家さんに一任されていることが多いです。ですが不動産屋を通して大家さんに交渉することは可能です。しかしそこで重要なことは大家さんと不動産屋の関係です。不動産屋も交渉できる大家さんと交渉できない大家さんがいるのです。大家さんの扱いをしっかりしていない不動産屋は経営がうまく行きません。ただその中でもこの人なら器が広いから多少いけるかなと思ったりするものなのです。ですから、狙っている物件が交渉できるのかどうかをしっかり不動産屋さんに確認してください。1ヶ月分が浮くだけでも何万円も変わってくるのです。

それでは次に店舗設備費用についてです。

店舗設備費用でいくらかかるのかを一言でお話しします。

『足りないものと自己満』

はっきりいってこの2つしかありません。居抜き物件という時点で自分が開業しようとしている業態が何か、出すメニューは何かなどふわっと考えている人も多いでしょう。

ですが、足りないもの以外は実は自己満によるところが多いです。

足りないものというのは、例えば、居酒屋なら製氷機だとか、ラーメン屋さんなら茹でるための鍋など、です。(居酒屋でも製氷機がなくても買ってきた氷で営業することも可能ですが、大抵のお店は使っています)

あとは椅子が壊れていて使えないとか、店名が書いた看板なんかも少なくとも必要です。(看板は数千円で作る方法はいくつかあります)

こんなところでしょうか。あとはやめたばかりのお店だと前の店の経営者が設備を売るというパターンもあります。1式100万でとか300万でとか、色々な人がいます。ですが、前の経営者もおそらくそういっている間はまだその物件を借り続け家賃を払っていたり、不動産屋さんと良い仲を築いていたりするパターンがあります。よっぽどいい物件であれば設備を買ってもいいですが、時間が経てばタダになる可能性が高いです。待っているのが得策だと思います。

このように足りないものという点ではほとんど実は金のかからないことが多いです。もちろん自分がやりたい業態でない飲食店が前の店だとすると、ちょこちょこあったりするんですが、言っても厨房機器や家具なんてのは安いし、中古もありますし、あまり大きくない店なら200万くらいあればほとんどお釣りがくるでしょう。

これ以外のものは自己満だと思った方がいいです。定年になったので、後の余生を趣味として、とかなら自己満追求するのもいいかもしれませんが、そうは言っても、お客さんがたくさんきて、この店を作ってよかったと思うことが嬉しいことであり、またそのお店で儲かることが最も嬉しいはずです。

大事なことは・・・

こんなお店にしたい・・・・・ではなく

こんなお店ならお客さんが喜んでくれる!!

ということです。

最後に運転資金に関してですが、

これはもちろんあればあっただけいいです。

運転資金というのは前家賃などもありますが、基本的には・・・

お店の寿命を延ばすもの

なのです。

ですが、最初からお客さんが来る仕組みづくりやマネージメント管理(原価率、人件費など)ができるかどうかの方が重要です。

あくまで計画段階での保険みたいなものです。

かき集められるだけかき集めるだけです。物件は契約してしまうと家賃も発生してきます。契約してから開店するまでは早い方がいいに決まっています。だからといって物件を契約しなければ他の人に取られてしまうかもしれません。

つまり自分がこれならいけると信じてひたすらそのお店のために頑張れるかどうかです

運転資金は精神的なものが大きいということですね。

3店舗比較すると、小さな店で自分一人だけでやる方が精神的に楽だったりします。自分さえ食っていければいいからです。

この記事のまとめ

・飲食店開業費用は50万〜2000万

・開業するときは居抜き物件がいい

・物件取得費用は不動産屋に交渉したり、タイミングを考える

・店舗設備費用は足りないものと自己満+α(お客様が喜ぶ店づくり)

・運転資金は自分のマインドによるところが大きい

以上です。

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